岩木山エコプロジェクト

岩木山エコプロジェクトは岩木山を象徴とする、次世代に向けて守らなければならない環境の保全プロジェクトです。

岩木山は、百名山にも数えられるほど美しい山ですが、心ない人々のために作業廃棄物、農業残滓物、一般生活廃棄物など不法投棄によって汚染されています。

ゴミに関することは、私たちの生活に身近な問題です。山に投棄されたゴミは、腐敗した後に地中深く浸透します。それが、金属製のものであっても石油化学製品であっても、自然環境に何らかの影響を及ぼします。特に山に住む動植物は、環境変化に敏感です。それでも人間が犯した環境異常に適応しようと生きていくでしょうが、悲しい話です。

2年間、「岩木山とガラパゴス諸島」というテーマでエコフォーラムを開催しました。これは、環境破壊という意味性から共通した問題を抱えているのは、岩木山だけではないのだということのテーマでした。お隣の白神山地も同様の問題を抱えています。

ガラパゴス諸島は現在、「危機遺産」のリストに入っています。世界遺産に登録された後、観光客が世界中から押し寄せ、あっという間に自然環境が汚染されました。キツツキににた島固有の鳥がいました。環境汚染でその鳥に奇形の雛が生まれています。わずか、世界遺産に登録になって5〜6年後のことです。島の動物が、人間から餌をもらうようになったことが引き起こした事件です。

現在では、世界中に環境を取り戻すための整備をはじめていますが、人間のおろかな行動で自然環境はもろくも変化してしまう実例です。このような例は、他国だけでなく日本にも数多くあります。この岩木山もそのひとつに数えられるでしょう。

しかし、自分の生活に直接影響することではないからと、興味を持つ人は少数でしょう。この無関心が危険なのです。一人のいい加減な考え方が、地球温暖化を生み出すのです。一人が、リンゴの剪定枝や藁を燃やすことがどれだけの二酸化炭素を排出することになるのか、山にちょっと捨てたつもりのゴミによって、山の恵みである伏流水が減ります。これによって、栄養分の多い水が川から海に届かなくなります。海藻などの魚を育てる基本的な栄養素のなくなった海は死にます。または、山の木々の減少によって洪水が起こります。洪水によって、平地の草木は流されて砂漠化が進むことになります。二酸化炭素をもっとも吸収し、環境を整えるべき「緑地」がなくなることは恐るべきことなのです。

岩木山エコプロジェクトは、地球単位の環境問題を自分たちにできることからはじめようとするものです。身近に落ちているゴミが、世界を救うことになるわけですから。

 

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